成長させてくれた幼稚園、温かく見守ってくれた先生にありがとうを伝えたい。

幼稚園年長時のエピソードです。当時、娘(Y)の身長・体重はとても6歳児とは思えない体つきでした。更にオムツを卒業したのは5歳でしたので、クラスのお友達からはイジメられ、泣かされ帰ってくる日々が続いていました。あの頃の私は、母親として娘の辛さを受け止め抱きしめ成長を見守ることぐらいしかできませんでした。Yはガッチリ体型でしたので、お遊戯会では安定感がある大木役、運動会のピラミッドでは、みんなを支える土台役をこなしていました。だけど良く考えてみると、みんなの役に立っているではないか?私はYにこう伝えてみました。「Yは頑張ってるし、みんなの役に立っているのだから笑顔でいていいんだよ。大木役だって土台役だってなくてはならない存在なんだよ」するとYは、「ママ、Yは今度みんなに体のこと言われたら、役に立ってるんだって言う。頑張って幼稚園行く」と涙を拭いながら私に抱きついてきました。翌日、いつものようにお友達から「Yちゃんはデブだね。ブタさんだ、ブー!」と言われイジメられた様子でした。言い返したことのないYは、勇気を持って「ブタさんだって一生懸命生きてる!大事な役なんだよ!」と言葉を放ったようです。この出来事を後で、担任の先生から聞きました。「Yちゃん、みんなの前で自分の思いを伝えることができましたよ。たくさん褒めてあげてくださいね。」と先生も涙を浮かべて喜んでいました。そして秋、幼稚園最後の運動会でYは見事、ピラミッドの土台役に耐えて頑張りました。更に、クラス対抗リレーでアンカー役となり、大きな身体で走り抜け、ビリから追い抜き優勝しました。先生と私はあまりの感動で泣きながら抱き合い、「Yちゃん、すごいです!もう大丈夫。自分で考えて行動できる子はこれから伸びていきますよ。だからお母さん、安心してください。私 今日は感動しました。」とまた泣いて喜んでくれました。勇気を持って「やればできる」ということを学んだYは、クラスのみんなからイジメられることはなくなり、仲良く遊べる子へ成長したようです。そして何より、クラスの先生のおかげでYは安心して幼稚園に通うことができ、無事 卒園することができました。愛情あふれる先生、本当にありがとうございました。