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幼稚園でとにかく優しい先生と会えた話

子供の時分から病弱で、幼稚園に通うようになっても休みがちでした。ある時などはおやつの時間に牛乳を飲んでいて吐いてしまい、そのまま一週間休んだり、またある時はプールの時間に体が冷えて震えが止まらなくなってそのまま早退して寝込んだり、ささいなことで体調を崩す子供だったので周りからもいじめられて、毎朝泣いていたのですが担任をしてくれていたT先生の優しさだけで卒園まで通うことができたと思います。いまだに運動は苦手ですが、その時は経験も知識もなく運動する機会があるとただどべに甘んじていました。走ってはほかの子において行かれ、遊具の取り合いにも置いてけぼり。そんな自分をみかねたのかT先生が「君は楽器が得意なようだからエレクトーンを習ってみないか?」という提案をしてくれました。今思えばそれほどほかの子より楽器が得意だったとも思えないのですが、T先生なりに得意分野を発見してのばそうとしてくれたのだと思います。その後近所のエレクトーン教室に通い始め、高校三年まで続けたので自分に合った分野だったのだなと思えます。T先生は発表会があるたびに聞きに来てくれたり、年賀状のやり取りを続けたりということを、小学校の終わりまで続けてくれました。小学校卒業で発表会への参加は辞めたのですが、最後の発表会でT先生がくれた英和辞典は、使わなくなった今も実家の本棚に飾ってあります。T先生にはいまだ感謝しています。