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保育士から異業種へ未経験でも成功できる転職先の見つけ方
「もう子どもと関わる仕事はこりごりだ」「全く違う世界で、自分の可能性を試してみたい」。大和高田市での保育士としてのキャリアに区切りをつけ、全く異なる業界への転職、いわゆる「異業種転職」を決意する人もいます。しかし、その一歩を踏み出すには、大きな勇気が必要です。「保育の経験しかない私が、畑違いの仕事でやっていけるのだろうか」。その不安を解消するためには、保育士の経験が、異業種でどのように活かせるのかを具体的に理解し、自分に合った転職先を戦略的に見つけることが重要です。 保育士からの異業種転職で、最もポピュラーで、成功しやすいのが「事務職」です。一見、保育とは無関係に思えますが、実は親和性は非常に高いのです。あなたは、日々、膨大な量の指導案や連絡帳、各種記録といった書類を作成してきました。その経験は、正確で丁寧な事務処理能力の証明となります。また、保護者や職員間の細やかな連絡・調整を行ってきた経験は、社内外との円滑なコミュニケーションが求められる事務職で大いに活かせます。特に、誰かのサポートをすることに喜びを感じるホスピタリティの高いあなたは、「営業事務」や「秘書」といった職種で、その能力を存分に発揮できるでしょう。 次に、意外に思われるかもしれませんが、「営業職」も有力な選択肢の一つです。特に、法人相手のルート営業や、個人顧客との信頼関係が重視されるカウンターセールスなどは、保育士の経験が強みとなります。なぜなら、あなたは、初対面の保護者とも臆することなく会話し、相手のニーズや不安を巧みに引き出し、信頼関係を築くプロフェッショナルだからです。その高い対人スキルと、簡単には諦めない忍耐力は、営業の現場で必ず役立ちます。ノルマの厳しい新規開拓営業よりも、既存の顧客と長く付き合うようなスタイルの営業職を選ぶのが、成功のポイントです。 人と組織に関わる仕事に興味があるなら、「人事・採用担当」というキャリアも視野に入ります。あなたは、保育の現場で、新人職員の指導や、実習生の育成に携わった経験があるかもしれません。それは、人の成長をサポートし、その人の持つ能力を引き出すという、人事の仕事そのものです。また、多くの職員や保護者の悩みを聞いてきた経験は、社員のメンタルヘルスケアや、働きやすい職場環境づくりにも活かすことができます。人の話を聞くのが得意で、組織をより良くしたいという思いがあるなら、人事部はあなたにとって天職となる可能性があります。 その他にも、子ども向けの商品やサービスを扱うメーカーの「企画・開発職」、自身の経験を発信する「Webライター」、お客様の人生の節目に寄り添う「ウェディングプランナー」など、あなたの経験が活きる場所は、あなたが思う以上にたくさんあります。異業種転職を成功させるための重要なポイントは、「未経験者歓迎」の求人を積極的に狙うことです。企業側も、異業種からの転職者に、専門知識ではなく、ポテンシャルや人柄、基本的な社会人スキルを期待しています。面接では、「なぜ保育士を辞めたのか」というネガティブな理由ではなく、「保育士の経験で培ったこの能力を、御社のこの仕事でこう活かしたい」という、ポジティブで具体的なビジョンを語ることが、採用を勝ち取るための最大の鍵となるのです。